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札幌の古民家カフェ森彦円山本店の冬は「森の雫」と「白いおしるこ」で楽しむ

札幌は深煎り珈琲の街

札幌は自家焙煎珈琲の街として知られています。あまりにもたくさんの珈琲豆屋さんがあるので、自宅で飲むコーヒーにも全然困らない。いや、どこのお店のコーヒーを買おうか、迷って困るほどかも。

そんな札幌における珈琲豆の特徴のひとつは「深煎り」の珈琲。もちろん、札幌にも深煎りじゃない珈琲はたくさんあるけれど、札幌の珈琲のイメージって、やっぱり深煎り珈琲なんだよね。

読書活動に最適の喫茶店のひとつとして忘れてはいけないのが、札幌を代表する深煎り珈琲の喫茶店である「カフェ森彦」です。近年すごい勢いで店舗増殖中の森彦だけど、原点は円山にある古民家カフェ。僕にとって森彦といえば、未だに円山本店しかあり得ない(笑)

カフェ森彦円山本店のこと

森彦は1996年6月、円山にオープンした喫茶店。古民家をリノベーションした空間が、国内外からたくさんのファンを集めています。ネルドリップで淹れる自家焙煎珈琲も、森彦本店の大きな特徴のひとつ。

2000年に発行されたイエローページでは、こんなふうに紹介されていました。

茶房森彦。築40年以上の木造住宅を3年かけて家族で改装し、独特の雰囲気に作り上げた店内。場所はわかりづらいが探して行く価値はある。コーヒー500円。13:00~20:00。土日祝~22:00。月曜休。「イエローページ オブ サッポロ 2000」

開店から22年。森彦は次々と店舗を増やし、今や札幌を代表する珈琲ブランドとなりました。そして、その原点が今も続く円山本店なのです。

冬の森彦円山本店訪問レポート

森彦本店

写真は夜のカフェ森彦円山本店の外観。内地から訪れた人たちは「ジブリ映画の世界」をイメージするみたいです。季節や時間帯によって、雰囲気が大きく異なるのも森彦本店の魅力。

「さっぽろ再生建物案内」によると、この建物は昭和27年(1952年)建築で、今から66年前の古民家ということになります。昭和20年代の建築物って、札幌では結構貴重じゃないでしょうか。それがリノベカフェとして現役で活躍してるって、本当にすごいことですよね。

森彦本店

暖簾をくぐってドアを開けると、すぐ目の前にカウンターがあって、店員さんがコーヒーを入れている風景と向かい合います。混雑時は順番待ちのお客さんで溢れていることも珍しくありません。

店内には2階席と1階席があります。メインは2階席らしく、空席があれば基本的に2階席から案内されるようです。1階と2階それぞれ雰囲気が違っているけれど、どちらも素敵な空間。今回は急な階段を上って2階席へ。いつか落ちるんじゃないかと思われるくらいに急な階段だけど、まだ落ちたことはありません(笑)

森彦本店のカフェスペース

古民家の雰囲気がそのまま残されて、ほっこりとした店内。「森彦」の名にふさわしく、木の温もりに包まれた空間。一番人気は隅っこにある窓際席かも。

森彦本店のテーブル席

2階には、こんなふうに奥まった席もあって、ささやかな個室感。それぞれのテーブルごとに個性があるのも、このお店の特徴です。

森彦本店のボンボン時計

森彦を象徴するアイテムのボンボン時計。時々鳴ります。冬の静かな夜など、まさしく時間の止まったような空間が、そこにはあります。この非日常性を求めて、毎日たくさんのお客さんが、国内外からこの小さなお店を目指してやってくるんだろうなあ。

森彦本店のお勧めメニュー

森彦本店のメニュー

こちらはメニュー表の一部。お好きなドリンクとケーキでお得なセット価格(100円オフ)になります。多くの人たちがケーキセットを注文しているようですね。お勧めは、本店でしか飲めない「森の雫」というスペシャルブレンド。モカ、マンデリン、コロンビアを使用していて、アロマと甘みあるコクの優しいコーヒーで、僕の場合は「森の雫」が飲みたくなったときに、森彦本店を訪れることになっています。

おしるこのメニュー

本日のもうひとつのお目当ては「玄米餅の白いおしるこ」。白あんと豆乳のやさしい甘さのおしるこで、豆とあられをアクセントに、新潟の玄米餅をこんがり焼きあげている。冬になると登場する季節限定メニューなので、冬の森彦本店ではぜひ味わいたいフードです。

森彦の新作アーモンドミルクを使ったカフェオレSnowWhiteを飲む年末に森彦本店に行ったとき、お正月に使えるアーモンドミルク引換券をもらった。せっかくなので、アーモンドミルクをもらいに森彦まで行ってきた...
アンティークのガラス

オーダーが決まったら、ベルを鳴らしてお知らせ(ベルはテーブルによってまちまち)。青いガラスが美しいベルは、なんと昭和初期のアンティーク! ちなみに、こういった昭和雑貨は、平岸にある「カバシマヤ」さんで入手可能。

森の雫と玄米餅のおしるこ

本日のチョイス「森の雫」と「白いおしるこ」のセット。自分的には割と冬森彦の定番で、これで夕食を済ませてしまうことも少なくないです。寒い冬の夜を、体の芯から温めてくれる組み合わせだと思っています。

コーヒーはたっぷりと飲みたいので、大抵ポットでオーダーひどいときには、さらにコーヒーをお代わりなんかして(笑) 森彦本店って、コーヒーをたっぷりと飲んで寛ぎたくなる雰囲気なんですよね。

不悉洞のカップアンドソーサ

ちなみに、コーヒーカップは、小樽市の忍路(オショロ)にある窯元「不悉洞」さんの作品。オシャレと言うよりも素朴な雰囲気だけれど、古民家カフェと見事にマッチしている。系列店の器の中でも、やはり本店のこの器が一番好きです。

玄米餅のおしるこ

焼き目が食欲をそそる白いおしるこ。お豆もたっぷりと入っている。なんとなく開拓期の北海道を連想させて、森彦にぴったりのフードだと思います。熱いコーヒーを飲みながら、温かいおしるこを食べて、お腹も心もすっかりと満腹状態。

まとめ

森彦本店は前ブログの頃から、何度となくご紹介させて頂いている大好きな喫茶店。日常の中にある小さな非日常的な空間として、僕はこれからもこのお店に通い続けることでしょう。札幌の珈琲を知ることができる空間のひとつとして、旅人にもお勧めしたいお店です。

最後に、森彦本店を利用する場合の注意事項を。

森彦本店は、そんなに大きなお店ではありません。1人から2人程度で訪れるサイズ感のお店だ。おひとり様率は非常に高いです(男女とも)。

また、ネルドリップで一杯ずつ丁寧に淹れる珈琲は、提供されるまでに結構な時間がかかります。街の喫茶店のように「コーヒーだからすぐに出てくる」ということはありません。このお店の中では本当にゆっくりと時間は流れているのです。

良質の珈琲と非日常的な空間をゆっくりと楽しむための場所。それが森彦本店。札幌のカフェ文化を伝えるお店のひとつとして、これからも大切にしていきたいお店ですね。

ABOUT ME
ケルス
ケルス
札幌ソロ活代表。18歳のとき、住みたい街ランキング1位の札幌に移住。カフェ巡りと文学散歩を軸に、季節の札幌散策を楽しんでいます。好きな言葉は「振り出しに戻る」。