暮らす

古いビルの6階にある隠れ家みたいな花屋さん「花と雑貨ひととき」

北海道の冬真っ最中。何もかも真っ白に凍り付いた街で生きていると、無性に花が恋しくなるときがある。今回は札幌にある隠れ家みたいな花屋さんのことを書いてみたい。お店の名前は「花と雑貨ひととき」。

「花と雑貨ひととき」のこと

花と雑貨ひととき

「花と雑貨ひととき」は札幌の狸小路8丁目にある花屋さんの名前だ。その名のとおり、花の他に雑貨も取り扱っているけれど、実は本格的な花屋さん。このお店の最大の特徴、それは「古いビルの6階でひっそりと営業している」ということ。普通に考えると、こんなところに花屋さんがあるなんて、きっと誰も思いつかないだろう。そんな隠れ家みたいな場所で「ひととき」さんはしっかりとお店を開いている。

島谷ビルの前の案内表示

花と雑貨ひととき

ビルの外壁に看板等があるわけではない。その代わり、ビルの前の路上に小さな案内板がある。この看板が置いてあることで、お店が営業しているということがわかるのだ。僕が初めて「ひととき」を訪れたのも、通りすがりにこの看板を見つけたことがきっかけだった。こんな古いビルの6階にある花屋さんって、いったいどんな花屋さんなんだろう? ただ、それだけの好奇心に駆られて、僕は古いビルの古いエレベーターに乗って6階まで上っていった。まあ、そういうことが大好きな性質なんだよなあ(笑)

「ひととき」の入り口

花と雑貨ひととき

6階でエレベーターを降りると、目の前にお店の入り口がある。かつては居住スペースだったと思われる外観を見て、このビルはもともとマンションだったのかもしれないと感じた。もしかして土足禁止の店か? 靴を脱いで上がることになったら面倒だなと思ったけれど、「土足のままでどうぞ」という表示を見つけて、ほっと一安心。店内の様子が分からないけれど、勇気を出してドアを開けて店内に入った。

「ひととき」の中

花と雑貨ひととき

店内は、やはりかつての居住空間を店舗として再利用している雰囲気。本当に外靴のままで問題ないということだったので、そのまま店に入ってみた。古いマンションの居間にレジカウンターと作業台があり、奥の隣室が商品の販売スペースとなっている。もっとも、空間全体が花で埋め尽くされているので、どこがレジで、どこまでが作業スペースなのか、正確な区分は分からない。店内が一体化しているというのは、こんなお店を言うのだろう。

花と雑貨ひととき

とにかく奥の部屋まで進んで、空間を埋め尽くしている花や雑貨を見ていく。一番奥にたくさんの切り花が並べられていて、その周りを取り囲むようにドライフラワーや雑貨なんかが所狭しと並べられている。見るものすべてが新鮮で魅力的なアイテムばかり。

花と雑貨ひととき

はっきり言って、このような雰囲気の花屋さんに入ることが初めてだったということもあって、最初の日、僕は完全にお店の雰囲気に飲み込まれてしまっていた。当時の記録を見ると、花と雑貨をそれぞれいくつか購入しているのだけれど、そのときの記憶がほとんどない(笑)

花と雑貨ひととき

実は部屋の北向きには小さなバルコニーがあって、夏になるとバルコニーに出ることもできる。古いマンションの6階から見下ろす狸小路8丁目の風景、すごくレアだし素敵です、マジで。

開店祝いのお花をオーダー

「ひととき」さんは、もともと結婚式場で使われるフラワーアレジメントのお仕事をされていたそうで、店内には常にたくさんのリース飾りが用意されているほか、注文に応じてアレジメントの作成にも応じてもらえる。インスタグラムを積極的に活用されているから、商品の注文はインスタを通じて行うことも可能(僕の場合はインスタのDMで連絡を取っている)。

例えば、とあるカフェの開店祝いのお花を注文したときには、「ひととき」さん宛てにインスタのDMから開店祝いのお花を注文した。このとき予算額とお店の雰囲気を伝えて、新しいお店に似合うお花を選んでいただくようにお願いする(僕は花に詳しくないので、あくまでもイメージだけ伝える)。後は「ひととき」さんの方で考えてくれて、お花の完成写真をインスタ上にアップしてくれるといった感じ。

花と雑貨ひととき

さらに、お届け先が近い場合は、指定の日時までに配達していただくことも可能(遠方の場合は配送)。

花と雑貨ひととき

「ひととき」さんのお花が店内に飾られた様子、新カフェのインスタグラムにもアップされていた。何気に「インスタ、すげーっ!」てお話みたいだ(笑)

非日常の中の花屋さん

僕にとって「ひととき」は非日常の中の花屋さん。お店の存在が非日常ということではなく、非日常の世界からお花を運んできてくれる花屋さんという意味で。この言葉のニュアンスは、やはり実際にお店に行った者でなければ伝わりにくいかもしれない。もしも札幌を旅することがあったら、ぜひ、この非日常的な空間をリアルに体感してみていただきたいと思う。

特に真冬の「ひととき」は絶品。お店のひんやりとした空気と耳を澄ますと聞こえてくる微かなBGMとドライフラワーの匂いと。小さな空間いっぱいに展開されている、現実世界から隔絶された世界を、全身で味わってほしい。この非日常性に心も体も癒されること間違いなしだから。

ABOUT ME
どさんこケルス
どさんこケルス
札幌ソロ活代表。18歳のとき、住みたい街ランキング1位の札幌に移住。カフェ巡りと文学散歩を軸に、季節の札幌散策を楽しんでいます。好きな言葉は「振り出しに戻る」。