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【新型コロナ】札幌市内「一斉休校」中止で学校も家庭も大混乱しているわけ

【新型コロナ】札幌市内「一斉休校」中止で学校も家庭も大混乱しているわけ

昨日4月9日(木)「札幌市内の学校が一斉休校する」という誤った情報が札幌市民の間に流れました。

我が家も誤報に踊らされた家庭のひとつですが、一体なぜこのような混乱が起こったのか?

札幌市内の道立高校の生徒である娘の話や嫁のネットワーク、新聞記事などを総合的に分析して、今回の事件を解説してみたいと思います。

札幌市内の道立高校が「一斉休校」を決めた理由

4月10日(金)、札幌市内の道立高校では、週明けの4月13日(月)からゴールデンウィーク明けの5月6日(水)まで、一斉休校に入る準備が進められていたそうです。

理由は、札幌市内で感染患者が急増していることに危機感を感じた札幌市が、札幌市内の小中学校や市立高校、特別支援学校における一斉休校を決めたため。

札幌市内には多くの道立高校や特別支援学校もありますが、小中学校や市立高校が休校しているのに道立学校だけ登校させるわけにはいかないということで、北海道も札幌市に歩調を合わせる形で札幌市内の道立学校における一斉休校を決断したということらしいです。

一部テレビで「一斉休校」の誤報も

ただし、週末まで残された時間はほとんどないため、4月9日(木)の夕方には、市立・道立ともに休校準備の連絡が入ったらしく、学校現場が大混乱となりました。

保護者あての連絡プリントの作成や休校期間中の宿題の用意など、校長・教頭はじめたくさんの先生方が夜遅くまで準備に追われた模様です。

このあたりの動きは、地元メディアも察知していて、一部テレビ番組では「札幌市内の小中学校が4月13日(月)から一斉休校する」という先走った報道も見られました。

そして、翌日10日(金)、一部の学校では朝のうちに児童生徒へ「一斉休校」のお知らせを行ったため、子どもたちから保護者へ連絡が入り、SNSでも「札幌市内で一斉休校」の情報が拡散されました。

一斉休校中止で学校現場は大混乱に

ところが、午前中に開催された庁内会議で、札幌市の秋元市長は「一斉休校の準備」について検討するよう発言をしただけで、4月13日(月)からの一斉休校は示されませんでした。

この会議結果を受けて午後、各学校には「一斉休校の取消」という連絡が入りましたが、「一斉休校」の方針は既に多くの児童生徒や保護者に伝わっていたため、今度は学校現場や子どもたち、各家庭が大混乱するという事態に陥ってしまったのです。

SNS上では、北海道の鈴木知事が秋元市長に圧力をかけて一斉休校を撤回させたとの情報が広まっていましたが、札幌市内の道立高校も札幌市に歩調を合わせる形で一斉休校の準備を進めていたので、これは随分おかしな話だなと思っていました。

普通に考えて、北海道が反対の立場だったら、道立高校に休校準備をするよう指示するなんてあり得ないような気がするので。

札幌市長が発表直前に「休校中止」を決断

謎が解けたのは、4月11日(土)の北海道新聞朝刊の記事を読んだときでした。

記事によると、前日10日(金)に開催された札幌市新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、秋元市長の手元に用意された説明原稿には「13日(月)から休校する」と書かれていたそうです。

しかし、秋元市長は会議開始直前になって「休校中止」を決断

その市長判断が市の担当部局(札幌市教育委員会?)に伝えられたのは、会議開始の十数分前だったということで、まさしく発表の直前になって秋元市長が決断したということなのでしょうね。

札幌市に振り回された道立高校

同じ記事によると、9日(木)午後に札幌市の副市長と北海道の副知事が会談しているとあります。

9日午後には副知事と副市長が会い、連携体制の強化を確認。札幌市が休校を決めた場合は、道が札幌近郊の江別市や北広島市などに対し、休校のほか施設の休館などの協力を要請する方向で検討していた。(2020年4月11日付け北海道新聞朝刊)

この場で札幌市から「一斉休校」の話を受けた北海道が、札幌市内の道立高校についても「一斉休校」を決断し、同日夕方に各道立高校へ指示を下したと考えると、時間的な流れも合います。

で、各道立高校では慌てて休校準備に入り、10日(金)の朝までには準備を整えていたのに、なぜか札幌市長からは「一斉休校」が発表されず、市立学校が休校しない以上は道立学校も休校する理由がないということで、今回の一斉休校は見送られたということになるようです。

幸い、江別市や北広島市など近隣地域への協力要請は行われる前だったようですね。

近隣地域まで巻き込んでいたら、混乱はさらに大きくなっていたと思われます。

ちなみに、札幌市長が一斉休校を見送った理由は「子どもたちの学習機会が奪われることを懸念したため」ということです。市長周辺も市内に子どもの感染者がいないことから「前日から感染者が増えたわけではない。学習機会を確保するのは当然」と説明しています。(2020年4月11日付け北海道新聞朝刊)

高校生の娘は「一斉休校」の情報を聞いて小踊りしていたようですが、「誤報」だったと聞いてかなりへこんだらしいです(爆)

高校生はみんなそうかもしれませんよね。

一斉休校の決定から見送りまでの流れ

いろいろな情報を総合すると、今回の経過はこんな感じになるのではないでしょうか。

まず、4月9日(木)昼までに札幌市長が一斉休校を決断
午後には副市長が道の副知事に「札幌は一斉休校するよ」と説明。
驚いた道側も札幌市内の道立学校での一斉休校を決定
夕方までには、各学校へ休校準備をするように指示が降りる。
学校は慌てて休校準備に突入。
一部の学校で先生から児童生徒に情報が漏れる
児童生徒から保護者に連絡が入る。
ツイッターで情報が拡散される。
一部テレビが先走った報道をする。
学校は休校準備を整えて一日が終わる。

そして、4月10日(金)午前、札幌市のコロナ対策会議開催。
シナリオでは、会議の中で秋元市長が一斉休校を指示する。
それを受けて、各学校が連絡プリントを児童生徒に配布する。
そんな感じ。
ところが、一部の学校では会議前にフライングしてしまう
しかも、会議直前に秋元市長が一斉休校の中止を決断
会議で一斉休校が示されなかったので、一斉休校は取りやめ。
市の担当者が慌てて学校へ中止の連絡。
それを聞いた道も慌てて道立学校へ連絡。
ほとんどの学校では児童生徒への連絡前だったのでセーフ。
一部フライングした学校は慌てて訂正。
デマに踊らされた市民にモヤモヤが残る。
SNSで北海道知事が潰した説が拡散。

4月11日(土)、北海道新聞朝刊で詳しい報道。
なんとなく経過が理解できる。

全体の流れとしては大体こんな感じではないかと推測されます。

まとめ

以上、札幌市内の学校で「一斉休校」が中止になった経緯について、一部推測も交えながら解説いたしました。

最後に、今回の事件のポイントを整理しておきたいと思います。

・一斉休校は札幌市が発案
・札幌市に同調して道立高校でも休校準備
・発表直前になって札幌市長が休校中止を決断

今回の件で驚いたことは、北海道新聞の記事がすごく詳しいということです。

市教委から学校に対して指示したこととか、札幌市の副市長と北海道の副知事が会談したこととかきちんと押さえているし、会議で市長が説明する原稿までちゃんとチェックしている!

新聞記者ってやっぱりすごいんだなあと、改めて感服しました。

あと、きちんと決まっていないことを子どもたちに伝えるのは混乱の元だと思います。

札幌市に振り回された学校は気の毒だと思うけれど、正式に決定していないことを児童生徒に伝えた学校があるということにちょっと疑問を感じます。

つまり「フライング」ということだと思いますので。

マスコミがそれを報道したというのは論外(笑)

ただ、学校現場は今回の一件でいつでも休校に入る準備が整ったということにもなります。

緊急事態に備えておくという意味では、秋元市長の巧妙な作戦だったのかもしれませんね。

深読みしすぎか(笑)

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ささら
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札幌ソロ活代表。18歳のとき、住みたい街ランキング1位の札幌に移住。カフェ巡りと文学散歩を軸に、季節の札幌散策を楽しんでいます。好きな言葉は「振り出しに戻る」。
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