本格的な冬になって、公共交通機関での移動が不安な季節になってきました。
交通機関の遅延や運休で特に重大な影響を受けるのが、札幌から新千歳空港へのアクセスです。
予約している飛行機に乗れなかったら大変なことになりますが、新千歳空港へのアクセスは札幌近郊でもかなりリスクの高いルートです。
今回は、空港連絡バスを利用して、札幌市内から新千歳空港へ向かおうとしたときに発生したトラブルについてご紹介したいと思います。
同じようなトラブルに見舞われた際の参考としていただければと思います。
札幌から新千歳空港までのアクセスはJR北海道「快速エアポート」か高速道路を利用する「空港連絡バス」のどちらかが基本です。
なお、空港連絡バスについては、別記事「札幌駅から新千歳空港まで高速バス(空港連絡バス)のメリット・デメリット」で、また、快速エアポートについても「札幌駅から新千歳空港までJR快速エアポートのメリット・デメリット」で詳しく解説しています。


円山発の高速バスで新千歳空港へ
12月の年末に近い週末に、札幌から東京へ行く用事がありました。
札幌から東京まではもちろん飛行機なんですが、問題は札幌から新千歳空港までのアクセスです。
通常であれば、JR北海道が一番安全安心のような気もしますが、冬のJR北海道はトラブルが多くて、なかなか油断できません。
なお、冬のJR北海道の危険性については、別記事「遅延に運休!冬のJR北海道は定刻どおりには動かない!傾向と対策?」で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

特に札幌と新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」はトラブルが多い印象があって、簡単には信用できないんです。
そのような理由で、このときは円山バスターミナル発の高速バスを利用して新千歳空港へ向かうことにしました。
高速道路が通行止めで空港連絡バスもアウト
当日の天候は雪でしたが、ひどい吹雪というわけではなく、どうやら飛行機は順調に飛びそうです。
地下鉄円山公園駅の隣にある円山バスターミナルからバスに乗車して、予定どおりに出発した直後にトラブルが発生しました。
なんと交通事故が発生したため、空港連絡バスが走る予定の高速道路が通行止めになったというのです。
高速道路を走れないので、バスは一般道を走るしかなく、当然に所要時間も劇的に増えます。
運転手の説明によると、通常1時間30分かかるところ、2時間半かかるか3時間かかるかは不明とのこと。
路面状況や渋滞の具合によっては、もっと遅くなるかもしれないが、それは何とも言えないという不安な説明。
冬なので念のために余裕を持って出発しているとはいえ、仮に1時間半も余分にかかってしまうと、確実に飛行機には乗り遅れてしまいます。
高速バスを途中下車して地下鉄に乗り換え
バスに揺られながらJR北海道の運行状況を確認すると、どうやら「快速エアポート」は順調に動いている模様です。
万が一「快速エアポート」が大きく遅れたりするとアウトですが、今なら時間的にもまだ間に合います。
空港連絡バスが地下鉄「平岸駅」に到着する直前でルート変更を判断、地下鉄でJR札幌駅まで移動することにしました。
平岸駅に到着する直前でバスの運転手にその旨を告げると「円山バスターミナル」から「平岸駅」までの料金は不要とのこと。
荷物を持ってバスを降りると、他の乗客の方々も一斉にバスを降り始めました。
皆さん、時間的に微妙だったんだと思いますが、札幌から千歳までは距離が長いので、冬道の一般道利用となると、さすがにどれだけ時間がかかるか、不安になりますよね。
快速エアポートにルート変更
「平岸駅」から麻生行きの地下鉄に乗車すると、地下鉄車内はいつも変わらない日常風景。
しかし、管理人のように突然のルート変更を求められた千歳空港行きチームは、果たして予定の飛行機に間に合うのか、ドキドキものです。
もちろん、バスを降りる前に「快速エアポート」の時刻も調べてあるので、まず間違いなく予定の飛行機には乗ることができるはず。
もしも問題があるとしたら、札幌から新千歳空港に向かうJR路線に何らかのトラブルがあった場合です。
過去の経験からその確率は高いものの、こればかりは天に祈るしかありません。
高速バスから快速エアポートへ乗り換え
地下鉄「さっぽろ」駅で降りて、急ぎ足でJR「札幌」駅まで移動、ホームに駆け込んでいきます。
この時点で「快速エアポート」は通常運行しており、一安心しました。
札幌から新千歳空港までの所要時間は約40分なので、円山バスターミナルから地下鉄「平岸」駅までバスで移動してから、地下鉄に乗り換えて「さっぽろ」駅まで移動した分の無駄な時間は、ギリギリ相殺されるくらいのタイミング。
もともと時間には余裕を持ってスケジュールを組んでいたので、多少余分な時間がかかってしまったとしても、予定の飛行機には十分に間に合います。
無事に新千歳空港へ到着
快速エアポートは相変わらず混雑していますが、JRが通常運行している分には心強い存在(通常運行しない場合が多いのは確かですが)。
「快速エアポート」は奇跡的に定刻どおりに新千歳空港へ到着。
無事に搭乗手続きを済ませることができました。
札幌から新千歳空港までの移動には、本当にいろいろなドラマが起きますね。
札幌から新千歳空港まではスケジュールに余裕を持って
教訓としては、札幌から新千歳空港までの移動には、とにかく十分に余裕を持ったスケジュールを組むことです。
いっそ最終日は、新千歳空港で過ごすことをメインにした予定を組んでおくくらいで、ちょうど良いかもしれません。
もうひとつ、仮にトラブルが発生した場合のために、代替ルートについては、念のために考えておいた方が良いと思います。
以上、参考になれば幸いです!

