JR北海道の「特急北斗」に乗って長万部まで行ってきました。
ウィズコロナ時代の特急列車を利用して長距離移動するのは、今回が初めてですが、なんとなく不安に感じる場面も多かったので、念のために記録しておきます。
特急北斗に乗って長万部まで行ってきた
JR北海道の「特急北斗」は、札幌と函館をつなぐ特急列車です。
札幌から函館を4時間半で移動できるので、観光客のみならずビジネス客にも需要の高い人気路線だと思います。
基本的に、多くの車両が指定席で、自由席は一部のみとなっています。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を購入
特急券は、いつも札幌駅構内にある「みどりの窓口」で購入しています。
コロナ前は、いつでも混雑していて、長蛇の列を覚悟しなければならなかったのですが、さすがにウィズコロナ時代、土曜日だというのに全然人が並んでいません。
窓口で切符を買おうとすると「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の購入をお勧めされました。

JR北海道内の在来線特急列車の普通車自由席とジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が6日間乗り降り自由で、普通車指定席も4回まで利用できるそうです。
別に、長万部往復しかしないのですが、それでも「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の方が1,000円くらい安くなるということだったので、勧められるままに「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を購入しました。
時間があったらたくさん旅行したいけど、夢のまた夢です。
車両はガラガラなのに前後に乗客が座る謎の指定席
札幌駅12時9分発の「北斗12号」に乗り込むと、車両内はガラガラで、さすがにウィズコロナ時代の特急列車風景という感じです。
ただし、こんなにガラガラの車両内ですが、自分の前後にはなぜか別の乗客が座っています。
横を見ると、窓側まで全部空席。
車両内をよく見ると、進行方向に向かって左側の窓側席には乗客が並んでいて、反対側の窓側席には、ほとんど人が座っていないということが分かりました。

この時代、わざわざ人を前後に並べる意図が分かりません。
できるだけ空席を挟むように指定席を販売していけばいいような気もするのですが。
しかも、後ろの座席の人が時折咳を繰り返しているものだから、気分はもう最悪。
ただでさえ、長時間の密閉空間なので、クラスター発生のリスクは少しでも下げるような取組が必要ではないかと感じました。
ちなみにJR東日本では、新幹線の指定席販売に関して、みどりの窓口の係員さんが、他の乗客との座席の間隔を空ける配慮をして指定席を発売することになっているそうです。
また、指定席券売機でも、周囲との間隔に余裕のある座席を優先して発売しているそうです。
このくらいの配慮は、全国どこでも共通だと思っていたので、すごくショックでした(笑)
結局、すごく居心地の悪い拷問みたいな2時間半を過ごすことに。
座席を反対の窓側に変更してもらおうかと思ったけれど、検札もなく、言いだす機会がありませんでした、、、
リクライニングシートを倒すと飛沫が顔にかかる!?
もうひとつ驚いたことは、こんな状況でも、リクライニングシートをフルに倒している人が多いことです。
JR北海道の特急列車のリクライニングシートはすごく倒れるので、間違いなく快適なのですが、後ろの座席の人との間隔(シートピッチ)は狭いので、リクライニングをフルに倒すと、後ろの人との距離感が、めちゃくちゃ近くなります。

万が一、後ろの座席の人がくしゃみをしたら、その飛沫が自分の顔の上に全部落ちてくるくらいの近さ。
しかも、マスクなしでリクライニングを倒している人までいるから、怖い物知らずなのか無知なのか、世の中いろいろな人がいるなと思いました。
JR北海道が企業として取組を行っていない以上、JRを利用する場合は、完全に自己責任でコロナ感染対策を完璧に取っておくべきでしょう。
少なくとも、まったく無防備で楽しく列車旅行を楽しむことができる状況ではないということを、しっかり認識すべきだと思います。
まとめ
今回の長万部行きで得たことは、JR北海道の指定席は「みどりの窓口」のスタッフにお願いするのではなく、自分自身で購入した方が安全だということです。
どんなに注意しても、後から購入した人が自分の後ろに座ってしまえば終わりですが、リスクは少しでも少なくした方が安全です。
ウィズコロナ時代、窓際席にこだわらず、座席の前後は「たすき掛け」で指定席を埋めていくなどの工夫をしても良さそうなものですが。