1961年(昭和36年)に製造された、札幌の路面電車「M101号車」が、2021年10月31日(日)で営業運用終了となります。
この夏休みは、走るM101の勇士を収めようと、多くの撮り鉄の方々が大きなレンズを抱えて、市電通りに出没していました。
今回は、M101へ感謝の気持ちを込めて、2006年に発売された札幌市電M101の光センサーをご紹介したいと思います。

1961年から走り続けているM101号車
札幌市電M101号車は、1961年(昭和36年)に運用開始された札幌の路面電車で、現役で稼働しているものとしては、最も古い車両となっています。
昭和36年といえば、坂本九「上を向いて歩こう」や、石原裕次郎「銀座の恋の物語」、植木等「スーダラ節」などがヒットした年です。テレビCMでは、レナウンの「ワンサカ娘」が人気。寿屋(現在のサントリー)の「トリスを飲んでHawaiiへ行こう!」も、昭和36年でした。
深緑とベージュという、ツートーンのアースカラーデザインは、いかにも「三丁目の夕日」的な昭和レトロデザインで、札幌市電の中では、最新車両「ポラリス」と並んで、市民に人気のある車両でした。
まあ、古い時代に製造されたものなので、車内スペースは狭くて、決して快適とは言えないものですが、昭和30年代から走り続けてきた電車に乗っているという、妙な納得感があったものです。

今年2021年(令和3年)でM101号車は運用開始から60年を迎えることになり、人間で言えば60歳の還暦、定年退職の年齢となることから、10月末で現役を引退することとなりました。
現役引退の告知は、札幌市営交通の公式サイトにも掲載されています。

本当に、お疲れさまでした、M101号車!
札幌市電M101光センサー
今回、ご紹介するのは、2006年9月1日に発売された「札幌市電M101光センサー」です。
発売元は財団法人札幌市交通事業振興公社で、監修が札幌市交通局、製造元は株式会社丸影(東京都葛飾区)。

当時の発売価格は1,700円。
簡単に言うと、M101号車のミニチュア模型なんですが、札幌市民として胸ときめくギミックが、いろいろと隠されているんですよ。
札幌の電車通りの路線マップが楽しい
このミニチュア模型の特徴のひとつが、なかなか詳しくて楽しい札幌の電車通りの路線図マップがセットになっていること。

すべての電停が書かれているのはもちろん、電停周辺の見所なんかも紹介されているので、市電散歩をするときの参考にもなります。
札幌散策が好きな方にとっては、この地図だけでも楽しめちゃいますね。

ただし、本模型の発売は2006年、札幌市電のループ化前なので、「狸小路停留所」だけは、まだ存在していません。
だけど、ループ化を見越して、路線マップは「西四丁目」と「すすきの」の間を、黒マジックで書き足せるようになっています。
路線図の上を光センサーで走るM101号車
このM101最大のポイントは、上記の路線マップの上を、M101のミニチュア模型が実際に走るということ。


ミニチュア模型の中に光センサーが組み込まれていて、太くて黒い線の上を走るようになっているらしいです。

実際に走らせると、M101号車の赤いライトが点灯するので、なかなかリアリティありますよね。
M101号車が引退した後も、このミニチュア模型で時々懐かしい思い出に浸りたいと思います(笑)
まとめ
以上、今回は、10月末で引退する札幌の路面電車M101号車のミニチュア模型「光センサー」をご紹介しました。
本物のM101が札幌の街を走っている写真を撮るなら、今が最後のチャンスですよ!
札幌市交通局では、M101号車引退記念のイベントを企画しているようなので、今後の発表に注目ですね。