旧・札幌ピープル

すすきの「めんよう亭5条店」ジンギスカン鍋は北海道の原風景だ

すすきの「めんよう亭」ジンギスカン鍋は北海道の原風景だ

集合時間は18時。

仕事を早めに片づけて、約束の時間ちょうどに待ち合わせ場所へ到着する。

生ラムで有名な「さっぽろジンギスカン本店」。

が、まさかの定休日!

札幌を代表するジンギスカンの名店には、今回も縁がなかったらしい。

すすきのはジンギスカン屋でいっぱい

考えてみると、前回に「さっぽろジンギスカン本店」を訪れたときも、やはり水曜日だった。

観光客で混むからと、雪の中を急いできたのに、まさかの定休日でがっくり。

そのときは、結局「ホルモン焼き 京城屋」へ回ったのだが、失敗の経験がまったく生かされていない。

今回は、初志貫徹でジンギスカンを食べようと、中年男性3人ですすきのをふらつく。

すぐに思いつくのは、やはり人気店の「だるま」だが、本店にも支店にも行列ができている。

休日前でもないのに、この混雑、やっぱり、旅行客が戻ってきているんだろうなあと実感。

やむを得ず、新規開拓をしようとすすきのを歩くが、どういうわけかジンギスカン屋が多い。

すすきの「めんよう亭」七輪で生ラムを焼いて食べるジンギスカンすすきの「めんよう亭」七輪で生ラムを焼いて食べるジンギスカン

ジンギスカン屋の隣にジンギスカン屋があって、ジンギスカン屋の向かいにジンギスカン屋があるというくらいに、たくさんのジンギスカン屋が並んでいる。

すすきのって、こんなにジンギスカン屋が多かっただろうか。

しかも、まだ18時過ぎだというのに混雑している店が多い。

迷った挙句、あえて空いている店を選ぼうということになり、その時点で一人の客もいなかった「めんよう亭 5条店」に飛び込みで入ってみた。

いかにも老舗然とした店構えが気に入ったのだ。

店に入るなり、大きな透明のビニール袋を渡されたところを見ると、肉を焼く煙がすごいのだろう。

自分は、焼き肉やジンギスカンの店へ行くときは、必ず大きなビニール袋を持参することにしている。

スーツのジャケットや鞄を入れて、煙から保護するためだ。

だから、ビニール袋を出してくれる店は信頼できる店だと思う。

ただし、置く場所がないので、荷物は足下に置いておくしかない。

生ラム肉と行者ニンニクとサッポロクラシック

中央のテーブル席に座ってビールを注文すると、メチャクチャに冷えたサッポロクラシックが出てくる。

メニューは、生ラムのみらしく、黙っていても皿に盛った肉が出てきた。

お通しは鰊漬けで、ジンギスカン屋で、これは珍しいのではないだろうか。

炭火の入った七輪にジンギスカン鍋を乗せると、たっぷりの野菜を乗せる。

「行者ニンニクも入れますか?」と訊かれたので、喜んで入れてもらう。

ジンギスカンに行者ニンニクが入ると、俄然、北海道らしくなる。

野菜が焼け始めてきたら、中央に空間を作って肉を乗せる。

丸いスライス肉の場合、野菜の上に乗せて蒸焼き風に食べる方法もあるが、生ラム肉は、直接鍋で焼いた方が美味しい。

肉は固めで、脂身もしっかりと残っている。

「めんよう亭」の生ラム肩ロースは食べ応え十分「めんよう亭」の生ラム肩ロースは食べ応え十分

18時を過ぎたあたりから、客が入り始めて、19時過ぎにはほぼ満席となった。

大抵は3~4人程度の中高年で、オジサン率が高い。

韓国からの旅行者と思われる女性グループが、唯一の女性陣だったのではないだろうか(年齢層はやはり高かったが)。

ジンギスカン鍋から立ち上る煙が店内に充満し始めると、これが、いかにも北海道らしい景色に思えてくる。

待ち客が並び始めたので、1時間程度で退散。

男3人でたっぷり食べて、会計は25,000円(一人8千円ちょっと)。

ジンギスカン鍋は、やはり北海道の原風景だと思った。

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kels
札幌住み歴38年目。「楽しむ」と「整える」をテーマに、札幌ライフを満喫しています。妻と娘と三人暮らし。好きな言葉は「分相応」。