札幌と旭川間の移動でJR北海道を利用するか、あるいは高速バスを利用するか問題、今回は、JR北海道の特急列車を使う場合のメリットやデメリットについて検証してみました。
特急列車は2種類
札幌駅から旭川駅まで運行する特急列車は、「ライラック」と「カムイ」の2種類があります。違いはほとんどありませんが、ライラックにはグリーン車が連結しています。
途中停車駅
札幌駅から出発した列車は、岩見沢、美唄、砂川、滝川、深川、旭川と停車します。それぞれ停車時間は1分と非常に短くなっています。
料金は片道4,290円
札幌駅から旭川駅までの料金は4,290円です(乗車料金と特急料金の合計)。高速バスの片道料金が2,060円なので、特急列車はかなりの割高だということになります。
Sきっぷ(往復割引切符)
札幌~旭川間を往復で利用する場合、Sきっぷ(自由席往復割引切符)がお得です。Sきっぷの料金は5,080円なので、片道切符を2回購入するよりもかなり安くなります。Sきっぷの有効期間内(6日間)に往復利用する場合は、Sきっぷの利用をお勧めします。
Sきっぷの購入場所
Sきっぷは自動券売機や緑の窓口で購入することができます。クレジットカードによる購入も可能です。
金券ショップの取扱い
かつて4枚綴りの「Sきっぷフォー」の時代には、金券ショップでのバラ売りもありましたが、「Sきっぷフォー」の販売が終了した後は、札幌~旭川間の割引切符のバラ売りは、金券ショップでも行っていないようです。
特急券の車内販売
特急列車に乗車すると、必ず車掌が回ってきます。特急券を持っていない場合は、車内で車掌から購入することができます。意外と車内購入している人が多いように思います。クレジットカードも使えるようです。
運行間隔は30分おき
昼間の時間帯には30分おきに列車が運行しています。
札幌駅のホーム入線は発車時刻直前
札幌駅は多くのダイヤが入り乱れているので、旭川行き特急列車の入線は、意外と発車時刻ギリギリになることが多いようです。例えば、18時発カムイのホーム入線は「17時53分」と、発車時刻の7分前になっています。
旭川駅のホーム入線はかなり早め
逆に、旭川駅のホームでは札幌からの到着列車が、そのまま折り返し運転をするので、車内清掃が終わり次第、すぐに乗車できます。経験則としては、発車時刻の30分程度前には乗車することができるようです。
所要時間は1時間25分
札幌駅から旭川駅までの移動時間は、約1時間半です。この程度の移動であれば、長距離移動とまでは言えないかもしれません。大雨や大雪、吹雪など悪天候によって遅れる場合があります(意外と頻繁にあります)。
自由席
「ライラック」「カムイ」ともに、自由席車両が中心です。曜日や時間帯にもよりますが、自由席に座ることはそれほど難しくはないと思います。経験則ですが、指定席がいっぱいでも自由席はガラガラという場合が珍しくありません。よほど混雑する列車以外は、自由席を中心に考えても問題ないと思います。
指定席
「ライラック」「カムイ」ともに指定席があります。札幌~旭川間はそれほど長距離ではないため、自由席車両が中心で、指定席車両は1車両のみとなっています。
近年は外国人観光客の増加に伴い、指定席も外国人旅行客の利用率が高いようです。指定席料金は通年一律520円です。
Uシート
同じ指定席でも「カムイ」の指定席は「Uシート」なので、非常に快適です。Uシートも普通の指定席料金と同じく通年一律520円です。
同じような時間帯であれば、指定席を利用する場合、ライラックよりもカムイの方がずっと快適に過ごせます。
リクライニングシート
「ライラック」「カムイ」ともにリクライニングシートが設置されています。外国人観光客はリクライニングシートが大好きなので、着席すると直ちにシートを最大限に倒す習慣があります。リクライニングを利用する場合は、後ろのお客さんに配慮しましょう。
冬は遅延・運休が多い
JR北海道は大雨や大雪、吹雪などの悪天候で簡単に運休します。もちろん、天候によるものはやむを得ないのですが、北海道内の鉄道路線の設備は老朽化が著しく、事故のリスクを恐れての運休が多くなっているのではないかと感じます(実際は分かりませんが)。この点では、多少の悪天候でも運休にはならない高速バスの方が有利です。
まとめ
札幌から旭川まで特急列車を使って移動するメリットは、高速バスに比べて所要時間が短く、高速バスよりは快適だということになります。
ただし、料金は高速バスよりもかなり割高になるので、コストパフォーマンスをどのように考えるかによって、判断は変わりそうです。
ちなみに、管理人の場合は、時間と快適性をお金で買っていると割り切って、JRの特急列車に乗る場合が多いです(正直に言って高速バスの2時間はかなり苦痛)。
https://sukidesu-sapporo.com/2019/07/24/asahikawa-bus/
