管理人は仕事の関係で、札幌と旭川を頻繁に往復しているのですが、札幌・旭川間の往復でJR北海道を利用するか、あるいは高速バスを利用するか、悩むところだと思います。
今回は、高速バスを使う場合のメリットやデメリットについて検証してみました。
バス会社は3社
札幌駅から旭川駅まで高速バスを運行しているバス会社は、「北海道中央バス」と「道北バス」「JR北海道バス」の3社ですが、共同運行便なので、特にバス会社の違いを意識する必要はありません。
基本は直行便
札幌駅と旭川駅を結ぶ高速バスは、基本的には直行便です(札幌市内では、札幌駅を出発した後に、大通のバスターミナルを経由しますが)。
ただ、一部「流氷もんべつ号」だけは、札幌と紋別を往復する便が、旭川を経由する形となっています。
旭川から乗車する場合、先客が乗車しているので注意しましょう。
確実に座りたいとき、管理人は「流氷もんべつ号」を外すようにしています。
出発は札幌駅前ターミナル
札幌駅から旭川駅に向かう高速バスの乗り場は、札幌駅前ターミナルの中にあります。
札幌駅前バスターミナルは古い作りなので、乗車場所とかすごく分かりにくいです。
初めての場合は少し戸惑うかもしれないので、時間に余裕を持っていくことをお勧めします。
料金は片道2,060円
札幌駅から旭川駅までの乗車料金は片道で2,060円、往復切符の場合3,860円(片道あたり1,930円)になります。
さらに、4枚綴り回数券7,210円(片道あたり約1,800円)、10枚綴り17,510円(片道あたり1,750円)、20枚綴り31,930円(片道あたり1,600円)と割安な回数券も用意されています。
JRの特急列車を利用する場合、お得なSきっぷ(往復割引切符)でも5,000円程度かかるので、高速バスは絶対的にお得だということが言えます。
とにかく金額重視という場合は高速バス一択です。
金券ショップの取扱い
自分で20枚綴り回数券を買うまでもない場合でも、金券ショップなどで回数券のバラ売りをしているところがあります。
旭川駅前の一部コンビニやドラッグストアでも回数券のバラ売りをしています。
お店の窓ガラスなどに貼り紙をしている場合が多いので、旭川から乗車する人はチェックしてみてください。
SUICAが使えない
高速バス車内ではICカードを使うことができません。
現金で支払う場合は、あらかじめ小銭を用意しておきましょう。
事前にバス券も販売
札幌駅前ターミナルの窓口ではバス券を販売しています。
バス券を購入しておけば、小銭の心配をする必要もありませんね。
運行間隔は20分おき
昼間の時間帯には20分おきにバスが出発しているので、非常に便利です。
朝や夜間の時間帯には30分おきになります。
始発便
旭川行きの始発バスは午前7時に札幌ターミナルを発車、午前9時過ぎに旭川駅前に到着します。
通常のビジネスであれば、十分に問題ないダイヤだと思われます。
最終便
旭川行きの最終バスは21時45分に札幌ターミナルを発車、23時50分に旭川駅前に到着します。
ススキノで飲んでから旭川まで移動することも可能ですね。
旭川から出張で来た人と、札幌駅前で飲んだりすることも珍しくありません。
所要時間は2時間
札幌駅から旭川駅までの移動時間は、夏で約2時間、冬で約2時間30分です。
JRを利用した場合の移動時間は約1時間30分ですから、JRよりは30分~1時間程度、所要時間が長くなります。
必ず座れる
高速道路ではシートベルト着用が義務づけられているので、立って乗車することはあり得ません。
つまり、高速バスでは必ず座れるということになります。
補助席もあり
もっとも、必ず座れるとは言っても、シート数は限られているので、混雑している場合は補助席を利用することも珍しくありません。
この辺は乗車順ということになるので、運が悪ければ補助席になることもあり得ます(そして、それほど珍しいことではありません)。
乗車できない場合あり
同じくあまりの混雑で補助席まで満席になってしまった場合は、その時点で乗車を断られてしまいます。
混雑具合が激しい場合は、利用状況に応じて柔軟に臨時便を出していますし、最悪20分後には次のバスが発車するので、それほど神経質になる必要はないと思います。
日曜の夕方は混雑
経験的に週末(特に日曜日)の夕方の便は非常に混雑します。
札幌ターミナルのバス乗り場に長い行列ができていることも珍しくありません。
満席になった時点で乗車を断られてしまうので、その場合は次のバスを待ちます。
バス乗り場には、ちゃんとバス会社の担当の人がいて仕切っています。
混雑時は、本当にたくさんの人たちが次のバスに回されます。
まるで難民バスみたいだなあと、いつも思います(笑)
札幌駅前ターミナル発の場合、札幌ターミナルから乗車する人の分も見越して、若干空席を残して発車しているようです。
冬は速度制限が多い
北海道の高速道路は雪の影響で速度制限になったり、通行止めになったりすることがあります。
冬期間の高速バスの運行は天候に左右されやすいということが、大きなデメリットだと言えるでしょう。
吹雪でも運休しない
一方で、高速バスはJR北海道に比べると意外と運休にはなりません。
高速道路が通行止めになれば、一般道を走ってでも札幌まで移動します。
もちろん、所要時間は大幅に増えますが、運休になるJR北海道と比べると、信頼性は高いと思います。
意外と「冬こそ高速バス」です。
快適性は低い
正直に言って、高速バスのホスピタリティは高くはないです。
車内がガラガラの状態であれば、それなりに快適なんですが、満席になっているときは、かなり息苦しい感じはします。
その上に、前の座席の人にリクライニングシートを倒されたりすると、座席空間はかなり窮屈な印象を受けると思います。
ただ、もともとの空間が狭いので、体の大きな方はリクライニングシートを倒さないと、結構窮屈かもしれません。
周囲が気になる
時々「高速バスの旅を楽しもう」ということなのか、たくさんの食料を抱えて乗り込む旅人がいますが、札幌から旭川までは2時間程度の移動なので、車内にそれほどの旅行気分は漂っていないと思います。
基本的に一人旅の方が中心で車内は静かな雰囲気なので、モノを食べる音は意外と響きます。
同様に話し声も結構響きます。
トイレは車内にあり
トイレはバス車内に設置されているので、困ることはありません。
バス車内が狭いので、窓側の席に座った場合、車内を移動していくのは少々大変だと思います。
それから、補助席が利用されている場合は車内を移動できないので、現実的にはトイレを使うこともできないと思います。
シートベルトの着用義務
当たり前ですが、高速道路に入る際にはシートベルトの着用が義務づけられています。
大きな荷物も安心
高速バスの場合、キャリーケース等の大きな荷物はバス車体下部の大きなトランクに収納できるので、車内まで持ち運ぶ必要はありません。
まとめ
札幌から旭川まで高速バスを使って移動する最大のメリットは、やはりJR北海道に比べて料金が安いということです。
特に、札幌~旭川間の高速バスに関しては利用者も多く、回数券のバラ売りも安定的に供給されているので、非常に安価で往復の移動をすることが可能です。
一方で、高速バスは2時間以上の長旅になり、乗り心地も決して良いとは言えないので、特に体の大きな方や高齢の方などは疲れを感じるかもしれません。
移動にお金をかけたくない若者には最適の移動手段だと思います。
JR北海道での移動については、別記事「札幌駅から旭川駅までJR北海道(特急列車)のメリット・デメリット」で紹介しているので、併せてご覧ください。
https://sukidesu-sapporo.com/2019/07/24/asahikawa-jr/
