札幌の歴史散歩には、中央区『歴史の散歩道』を参考にするのがお勧め。
分野別に、中央区の歴史を分かりやすく理解できます。
あらかじめ、訪れたい場所をチェックしておきましょう。
札幌市中央区『歴史の散歩道』とは?
札幌市の『歴史の散歩道』は、平成5年(1993年)5月から平成17年(2005年)2月まで、『広報さっぽろ中央区版』に連載されました。
中央区の歴史を代表するエピソードが、分野別に分かりやすく紹介されています。
当時は、冊子で発行されましたが、現在は、札幌市の公式サイトで読むことができます。
歴史の散歩道/札幌市中央区 (city.sapporo.jp)
中央区の歴史散歩に出かける際は、この『歴史の散歩道』を参考にするのがお勧めです。
札幌市「中央区」とは?
札幌の中央区は、明治以来、札幌の中心部として計画的に開発が進められてきたエリアです。
札幌駅や大通公園、狸小路やススキノはもちろん、円山公園やサッポロビール園なども中央区。
中心部に、いろいろな歴史スポットがあるので、散策ルートや観光ルートを検討するときは、中央区を中心に計画するのが基本になります。
公共交通機関も、行き先によって、地下鉄、市電、バスを使い分けることができます。
中央区の歴史散歩は、札幌の歴史散歩の、まさに入門編なんですね。
『歴史の散歩道』に紹介されているエピソード
『歴史の散歩道』には、どのようなエピソードが掲載されているのでしょうか。
「第一章 風物詩編」では、札幌の四季を感じることのできる風物詩が紹介されています。
「さっぽろ雪まつり」や「花火大会」「札幌まつり」「円山の花見」など季節のイベントも、ここで、その歴史をたどることができます。
「中島子供の国」や「札幌一中の雪戦会」など、今ではなくなってしまったものも興味深いですね。
「第二章 人物編」では、札幌の歴史に関わった人たちを紹介しています。
札幌の街づくりを進めた「開拓判官 島義勇」や、北星女子高校の創立者「サラ・クララ・スミス」、洋画家「三岸好太郎」など、著名人もたくさん。
「第三章 建物編」では、建築散歩に出かけたくなるような、素敵な歴史的建造物が紹介されています。
札幌で最初の洋式ホテル「豊平館」、赤レンガとしておなじみの「北海道庁旧本庁舎」、財閥の栄華を示すシンボルだった「北海道知事公館」、札幌市民の心に響く「時計台の鐘」など、札幌の観光スポットもたくさん登場。
勤労青少年が学んだ「札幌遠友夜学校」や国際都市札幌の玄関口「札幌駅」、デパートの元祖「勧工場(かんこば)」など、現在では失われてしまった建物の歴史を知るのも楽しいですね。
「第四章 地名・通り編」も、歴史好きさにはお勧めの散策スポットです。
さっぽろの街づくりの基点「創成橋」や市内で最初に道路舗装がされた「北三条通」、魚市場の活気を都心に残す「二条市場」などは入門編。
上級者は、札幌の武道発展の地「武道具通」や、あこがれの洋風生活「桑園博士町」などを調べてみてはいかがでしょうか。
「第五章 記念碑編」では、意外と知られていない記念碑も紹介されています。
ミュンヘン市からの贈り物「マイバウム」とか、ポートランド市からの贈り物「ベンソンの水飲み」など、国際交流の記念碑も。
「第六章 自然・公園編」も、札幌散策の参考になりますね。
地名の由来となった「桑園の桑の木」、旧制中学の名前を残す公園「二中公園」、開拓者たちを励ました「お声がかりの柏」など、マニアックなものもありますよ。
「第七章 スポーツ編」では、リフトがない時代のスキーの中心地「三角山のスキーゲレンデ」や、アマチュア野球の殿堂だった「中島球場」など、今はなきスポーツの会場が興味深いですね。
最後に「第八章 その他」では、土のぬくもりが伝わる「札幌焼」や、リゾート施設の先駆け「札幌温泉」など、知られざる札幌の歴史が紹介されています。
全部回るのはとても大変なので、まずは、興味のあるところから訪ねてみてはいかがでしょうか。
まとめ
『歴史の散歩道』は、札幌市中央区の優れた案内書(ガイドブック)です。
ネットで無料で読むことができるので、札幌散策や札幌観光の際には、積極的に活用しましょう。
