最近、我が家は故郷にあるお墓の移転問題が持ち上がっていて、ちょっとしたお家騒動が巻き起こっています。
札幌市内でお墓の移転場所を探すのって、意外と大変なんですね。
せっかくなので、今回は札幌の霊園事情について記録しておきたいと思います。
お墓の移転を検討されている方の参考になれば幸いです。
札幌の霊園事情
札幌市内にお墓を設ける場合、選択肢は3つあります。
「市営霊園」「民間霊園」「寺院霊園」です。
「寺院霊園」を利用するのはお寺との繋がりのある方だと思いますので、我が家の選択肢としては「市営霊園」か「民間霊園」かの二者択一でした。
札幌市内の市営霊園
札幌市が運営する公立霊園(いわゆる市営霊園)は市内に3つあります。
「里塚霊園」「豊平霊園」「手稲平和霊園」の3つです。
市営霊園のメリットは利用料金が安いことと管理運営が信頼できることです。
一方で、デメリットとして、人気が高くて簡単には利用できないという状況があります。
市営霊園は3年に1回使用者の募集が行われていますが、3年目に当たる今年(令和元年度)は使用者募集が行われませんでした。
つまり、市営霊園を使いたいと考えている人は、3年に1回の募集を待たなければならず、場合によっては3年に1回の募集さえ実施されない可能性があるということです。
おまけに(言うまでもないことですが)、市営霊園は非常に人気が高いので、数年に1回の募集の際も実際に使えるかどうかは抽選で決定されます。
どうしても市営霊園を使いたい人は、数年に1度の抽選に応募し続けるということになりますが、これってあまり現実的ではありませんよね。
結局、我が家では市営霊園の利用についてはあきらめるしかありませんでした。
ちなみに、そのほか札幌市内には開拓時代から設けられてきた小規模の「市営墓地」もありますが、新たな募集は行われていません。
民間霊園
市営霊園の利用が難しい場合、選択肢は民間霊園のみということになります。
厳密に札幌市内に限定すると、民間霊園は3か所あります。
「真駒内滝野霊園」「藤野聖山園」「簾舞霊丘公園」の3つです。
民間霊園のメリットは、敷地が広大で簡単に利用開始できることですが、一方で、管理運営に不安がある、利用料金が高いなどのデメリットもあります。
今回、我が家では利用者募集中の「真駒内滝野霊園」と「藤野聖山園」の2つの霊園を下見してきました。
なお、札幌市内に固執しなければ、札幌市近隣にも民間霊園はあります。
モアイ像の真駒内滝野霊園
滝野にある真駒内滝野霊園は、大きなモアイ像が設置されていることで有名です。

今回下見の際にも、観光目的と思われる人たちの姿を見かけました。
真駒内滝野霊園の敷地は非常に広大で、霊園内にも数か所のバス停が設けられていました。

自動車利用の場合も区画ごとに用意されている駐車場を利用することになります。
墓所は多様なニーズに対応するように、様々な形のものが整備されています。

画一的な墓石の「規格墓所」、スペース内を自由に使える「自由墓所」、近年人気の「樹木葬」のほか、ペットも埋葬できる区画や移設改葬専用の区画などがあるので、利用者は自分のニーズに応じた墓所を選択することが可能です。
もちろん、それぞれの区画によって利用料金が異なっているので、利用者は予算に応じて墓所を検討することになります。


今回下見をして感じたことは、霊園内の管理運営が非常にしっかりとしているということです。
大規模で利用者が多いということも関係していると思いますが、管理事務所も立派で、個々の施設設備も心配な面は見当たりませんでした。

相応の料金を支払えば、墓地の安全は手に入るのだと感じました。
「サッカーで優勝したよ」の藤野聖山園
「サッカーで優勝したよ」のテレビCMで有名な藤野聖山園は藤野の山の中にあります。

真駒内滝野霊園は山の中という感じですが、藤野聖山園は山の上という感じで、下界を見下ろす絶景がすごいです。

真駒内滝野霊園に比べると規模は小さくまとまっていて、施設設備が老朽化しているような印象を受けました。

管理事務所はこじんまりとしていますが、スタッフとの距離感は近いように思います。

まとめ
今回の下見を受けて、我が家では真駒内滝野霊園を第一候補として墓地移転計画を検討することとしました。
藤野聖山園ではなく真駒内滝野霊園を選んだポイントは次の3つです。
・スケールメリットを受けられる
・施設設備の管理がしっかりとしている
・ニーズに応じたプラン(墓所)を選択できる
あとは我が家の予算と折り合いがつくかどうかが問題になってきますが、これについては引き続き検討をしていきたいと考えています。
今から計画を具体化させても、冬期の移転は現実的ではないと思われるので、来年の春までじっくりと考えてみるつもりです。
以上、参考になれば幸いです!
