狸小路の小さな映画館「シアターキノ」で、最新作「ノッティングヒルの洋菓子店」を観てきました。
コロナ感染対策に注意しながら、札幌の冬をお気に入りの映画で楽しんでみませんか。
映画「ノッティングヒルの洋菓子店」とは
はじめに、「ノッティングヒルの洋菓子店」について、簡単に解説します。
映画「ノッティングヒルの洋菓子店」のキャスティング
「ノッティングヒルの洋菓子店」は、2020年公開のイギリス映画で、東京では12月4日に封切りとなっています。
原題は「LOVE SARAH」。

スクリーンに所狭しと並ぶお菓子とパンは、スイーツ好き垂涎のラインナップ。
手掛けたのはロンドンNO.1シェフ、ヨタム・オットレンギ率いる有名デリの「オットレンギ」で、洋菓子を通じて伝統と多文化が入り混じるロンドンの現在を見せてくれます。
主演は「最も成功した英国女優のひとり」と評される個性派女優セリア・イムリーで、シャノン・ターベット、シェリー・コン、ルパート・ペンリー=ジョーンズら人気英国俳優が脇を固めています。
監督は舞台となったノッティングヒルに11年暮らし、趣味はお菓子作りというドイツ人監督のエリザ・シュローダー。
突然、かけがえのない人を失った3人の女性たちは、人生に残された時間は意外と短いのかもしれないことに気づき、本当の自分になるための夢を追いかけ始める――。
1軒の小さな洋菓子店に起きた感動のミラクルを、ぜひご賞味ください。
映画「ノッティングヒルの洋菓子店」のあらすじ
ロンドン、ノッティングヒル。名店で修行を積んだパティシエのサラと親友のイザベラの2人は、長年の夢だった自分たちの店をオープンすることになりますが、サラは突然の事故で急死してしまいます。

夢を諦めきれないイザベラとサラの娘クラリッサは、絶縁していたサラの母ミミを巻き込んで、パティシエ不在のまま開店に向けて走り出します。
そんな3人の前に現れたのは、ミシュラン二つ星のレストランで活躍するスターシェフのマシュー。20年前、ガールフレンドだったサラから逃げた過去を持つ彼は、あることを償うためにパティシエに応募してきたのでした。

それぞれの想いを抱えた4人は、果たしてサラの夢を叶えることができるのでしょうか――。
シアターキノとは
次に、狸小路の小さな映画館「シアターキノ」について簡単に解説します。
シアターキノは市民出資によるNPO型の市民映画館
シアターキノは市民出資によるNPO型の市民映画館です。

企業を含め、株主は410名で、運営委員会のもと、専従スタッフが6名が、企画、運営、宣伝、映写などあらゆる映画館業務を行っています。
受付と情宣は約40名のボランティアが交代で担当しており、まさしく、札幌市民によって運営されている、札幌市民のための映画館なんですね。
シアターキノは狸小路6丁目の西端のビル
「シアターキノ」は、狸小路商店街の6丁目の一番奥にある、14階立ての大きなビルの2Fにあります。
1Fには「サツドラ狸小路6丁目店」が入っているので、迷うことはないでしょう。

地下鉄利用の場合、「大通」か「すすきの」で下車、地下街ポールタウンを経由して、エスカレーターで狸小路まで上がることができます。
狸小路はアーケード街なので、悪天候の時も安心(ただし、信号のある交差点にはアーケードがありません)。
シアターキノのスクリーンは2つ
シアターキノのスクリーンは、「A館(63席)」と「B館(100席)」の2つあります。
上映作品によってスクリーンが変わるので、入場時に注意しましょう。

なお、現在は新型コロナ感染拡大防止のため、「座席1/2定員制」で対応しています。
1席ずつ間隔を空けて座るようになっているので、黒い布の掛けてある座席は利用しないように。
ちなみに、館内のイスはフランス「キネット社」製。
シアターキノのお得な会員制度
シアターキノには「KINOビンテージ会員」「スタンダード会員」「シニア会員」「学生会員」の4つの会員制度があります。

共通特典として、ロードショーを1作品1,100円で観ることができ(同伴者2名まで)、スタンプカードで10ポイント貯めると1作品が無料になります(毎週水曜日は会員デーで、スタンプカードWポイントサービス)。
年会費12,000円の「KINOビンテージ会員」(限定/1,000名)は、10回まで無料で、11回目から1,100円で作品を観ることができます。
一般向け「KINOスタンダード会員」は年会費2,000円、高齢者向け「KINOシニア会員」と学生さん向け「KINO学生会員」は年会費1,000円です。
とにかく映画をたくさん観たいという方には、とてもお得なプランですね。
「シアターキノ」で「ノッティングヒルの洋菓子店」を観る
今回は、シアターキノの最新作「ノッティングヒルの洋菓子店」を観てきたので、レポートしておきます。
映画の上映時間を確認する
シアターキノを利用する場合、最初に映画の上映時間を確認しましょう。

シアターキノでは、毎週土曜日から金曜日までの一週間分のスケジュールが、火曜日に決まります。
スケジュールは公式サイトでも公開されていますが、12月19日(土)以降の上映スケジュールがアップされたのは、前日の18日(金)でした。
気になる作品があるときは、電話で問い合わせた方が早いかもしれません。
シアターキノの開場時間を確認する
スクリーン会場に入場できる受付時間は、作品の上映時間によって異なります。
「ノッティングヒルの洋菓子店」は、初日の最初の上映開始時間が9時30分になっていたので、あらかじめ電話で映画館の開場時間を問い合わせると「9時15分からです」とのこと。
気持ち早め(9時過ぎ)にシアターキノに到着すると、狭い廊下に並べられたパイプ椅子に、10人近い人たちが並んで待っていました。

年配の一人客がほとんどなので、話し声などは一切なく、静寂の中で開場を待ちます。
予定どおり9時15分に開場。
受付窓口は2か所あるので、来場者が次々とさばかれていきます。
「ノッティングヒルの洋菓子店」公開記念、アーマッドティーのプレゼント
今回の「ノッティングヒルの洋菓子店」では、公開記念として、初日先着順で「アーマッドティーのティーバッグ3種お試しセット」のプレゼントがありました。

普段は国産紅茶(和紅茶)をリーフで購入しているので、アーマッドティーのティーバッグというのは、かなり新鮮。
こういうちょっとしたプレゼントって楽しいですね。
座席は1/2定員制でコロナ対策
館内の椅子には、コロナ対策で1席おきに黒い布が掛けられています(今回は100席あるB館だったので、定員50名ということに)。

座席は、もともと前後で頭が重ならないように少しずつずらした形で設置されているのですが、さらに1/2定員ということで、かなりゆったりとした雰囲気で映画を観ることができました。
41席満席にはなっていませんでしたが、30席程度は埋まっていたのではないでしょうか。
持ちこんだドリンクは、足もと(前の座席の後ろの下の方)にあるのカップホルダーを利用できるようになっています。
距離感が近いので上映中はお静かに
もともと100席の小さな映画館なので、大型映画館のように大規模な設備を期待するところではないと思います。

1/2定員でも、館内の来場者に何となく一体感が生まれそうな、距離感の近い映画館なので、上映中にゴソゴソやると、かなり目立ちます。
暗闇の中で息遣いが荒い人とか、物を落としたりしている人とか、かなり気になりました(笑)
ワールドブックカフェとのコラボ企画
「ノッティングヒルの洋菓子店」公開記念として、大通西1丁目にある「ワールドブックカフェ」では、映画とコラボ企画のオリジナルメニューが登場。

「タルトタタン風パウンドケーキ」と「チョコレートファッジ(イギリスの伝統菓子)」のセットを、期間限定で楽しむことができます。
シアターキノで「ノッティングヒルの洋菓子店」を鑑賞した方は、「200円オフチケット」がもらえるので、これはぜひ利用したいところですね。

「シアターキノ(狸小路6丁目)」と「ワールドブックカフェ(大通1丁目)」はちょっと距離が離れているので、いずれ別の機会に利用してみようと思います。
「ノッティングヒルの洋菓子店」の感想
映画の詳しい内容については、ぜひご覧になっていただきたいと思いますが、劇場まで出かけていって観る価値のある映画だと思います。

特に、映画の中で登場する洋菓子(ケーキ)は実に素晴らしいものばかり。
ロンドンの文化を反映して、世界各国の多様なお菓子が登場しますが、日本の「抹茶ミルクレープ」が、作品の中で非常に重要な役割を果たすという場面は、日本人としては、ちょっと楽しかったですね。
パティシエを目指している方とかには、ぜひお勧めしたい映画です。
テーマは、つまり、夢をあきらめるな!ということなんでしょうね。
まとめ
以上、シアターキノの「ノッティングヒルの洋菓子店」鑑賞レポートでした。
最後に、シアターキノ利用のポイントをまとめてみました。
・大型劇場で上映しない映画はシアターキノでチェック
・映画好きの方は有料会員登録がお得
・ささやかなコラボ企画にも注目
札幌の長い冬、映画で楽しみながらお過ごししてみてはいかがでしょうか。
