週末のおやつの定番はグマイナーのアップルパイ。
グマイナーのアップルパイは、どうしてこんなに美味しいのでしょうか?
季節を問わずに楽しめる、定番おやつの傑作品です。
作家・庄野潤三も好きだったアップルパイ
他に候補がなけば、週末のおやつはグマイナーのアップルパイと決まっている。
グマイナーのアップルパイが、どうして美味しいのか、その秘密は分からないけど、毎週食べても飽きない味が、そこにある。
10年くらい前からアップルパイにハマって、札幌市内のいろいろなアップルパイを食べてきた。
それこそ地元のアップルパイ専門店から、スターバックスコーヒーまで、アップルパイは実にいろいろな店で売っているけれど、グマイナーほどリピートしているアップルパイは他にない。
思うに、リンゴが甘すぎないことや、シナモンの薫りがちょうどいいこと、パイ生地が多すぎないことなど、いろんな条件が、自分にはちょうど良かったということなのかもしれない。
我が家におけるアップルパイの食べ方は、カットしてお皿に乗せたパイに横にアイスクリームを横に添える「アップルパイ・ア・ラ・モード」と呼ばれる食べ方だ。
これは、庄野潤三の作品に出てくる食べ方で、庄野家では、長女の焼いてくれたアップルパイをアイスクリームと一緒に食べている。
「誕生日のアップルパイ」など、庄野文学にはアップルパイがしばしば登場して楽しい。
イギリス発祥のお菓子であるアップルパイは、イギリス文学の影響を大きく受けた庄野さんにとっても、親しみのある食べ物だったのかもしれない。
もっとも、アップルパイというのは、日本でもあまりにお馴染みのスイーツだから、珍しさはないし庶民的すぎるので、普段はあまり話題になることがない。
裏を返すと、日本でも普遍的なスイーツとして定着しているのが、アップルパイということなんだろうな。

アップルパイには紅茶。
淹れたての熱い紅茶を飲みながら、アップルパイを食べていると、贅沢をしているようで気持ちが満たされる。
ちなみに、グマイナーのアップルパイは、1ホール1,200円(税別)。
何とも廉い贅沢だけれど、自分にはこのくらいの贅沢がちょうどよいのかもしれない。
グマイナーは、ドイツ南部のシュヴァルツヴァルト地方で、1898年(明治31年)に創業した老舗菓子店で、現在のオーナーは4代目のフォルカー・グマイナー氏。
北海道では「札幌三越」にしか店舗がないので、週末は大抵「三越通い」をしている。
同じく三越にある「フォートナム・アンド・メイソン」の紅茶と組み合わせて飲むことが多い。
今年のクリスマスケーキも、昨年に続いてグマイナーをチョイス(札幌三越限定)。
たくさん歩いて、たくさん食べる。
ウェルビーイングな暮らしというのは、そんなに難しいものじゃないらしい。
