北星女子高校の校庭に、大きなクリスマスツリーがありました。
校舎の窓には、たくさんのステンドグラス。
札幌の、隠れたクリスマスの名所ですね。
北星学園創立百周年記念館とクリスマスツリー
北星女子高校の校庭に、大きなクリスマスツリーがあった。
空いている正門を通って庭へ入る。
クリスマス礼拝で、多くの市民が訪れているのだ。
クリスマスツリーは、創立百周年記念館の横にあった。
創立百周年記念館は、1926(大正15)年12月、女性宣教師館として、スイス人建築家マックス・ヒンデルの設計によって建てられたものだ。
札幌ふるさと文化百選や国登録有形文化財、都市景観重要建築物などに指定されるほか、札幌市都市景観賞を受賞するなど、札幌を代表する歴史的建造物の一つとなっている。
北海道では「近代建築の開拓者」と呼ばれるマックス・ヒンデルは、昭和初期の札幌で20棟の建築作品を残したが、現存する2つの建物のうち気軽に見学できるのは、この創立百周年記念館のみとなってしまった(もうひとつは、空沼岳にある北大の山小屋)。
古い宣教師館の横に並ぶクリスマスツリーを眺めていると、北星学園の歴史を改めて感じることができる。
北星学園のクリスマス礼拝とステンドグラス
クリスマスツリーを囲む校舎の窓には、たくさんのステンドグラスが輝いている。
北星女子高校の伝統として知られる、クリスマスシーズンだけのステンドグラスである。
卒業生から聴いた話だと、このステンドグラスは、各クラスでグループごとに生徒が作成しているらしい。
デザインを下書きした黒い台紙にセロファンを貼って、輪郭だけ残して台紙を切り抜いていく作業は、やはり大変なものに違いない。
北星学園のクリスマス礼拝は、一般市民にも公開されている(市民クリスマス礼拝)。
ハンドベルの演奏や聖歌隊による讃美歌を、毎年楽しみにしている札幌市民は多い。
そもそも、サラ・C・スミスにより「スミス塾」(北星学園の前身)が開校したのは、1887年(明治20年)のことである。
1894年(明治27年)に「北星女学校」と改称され、1929年(昭和4年)からは現在地で教育活動を続けている。
地域に根差した学校だから、伝統ある北星女子の活動を支持する札幌市民は多い。
クリスマス礼拝やステンドグラスも、こうした北星女子の伝統的な活動の一つなのだろう。