豊平河畔にレトロなパンダのいる公園がありました。
公園の名前は藻岩下公園(通称パンダ公園)。
遊具も充実しているので、小さな子どもたちで賑わっていましたよ。
藻岩下公園の通称は「パンダ公園」

週末の楽しみの一つに、市内の公園を歩くというのがある。
アウトドア・フィールドほどではないが、札幌市内にある公園の自然は豊かだ。
公園を散歩しているだけで、季節の移り変わりを体感することができる。
大通公園や中島公園みたいに観光客の集まる公園もいいけれど、近所のファミリーが集まる小さな公園もいい。
札幌の住宅街には、そんな小さな公園がたくさんある。
豊平川の近くにある藻岩下公園も、そんな小さな公園の一つだ。
藻岩下公園は、ミュンヘン大橋のすぐ近くにある。
橋を渡って豊平川を越えると「コーチャンフォー・ミュンヘン大橋店」が近い。
公園の名称にある「藻岩下(もいわした)」は、一帯の地域名である。
ちなみに、「札幌藻岩山スキー場」の住所は「札幌市南区藻岩下1991」。
藻岩山スキー場は、藻岩下にあるスキー場なのだ。
藻岩下公園は、大きな道路に面しているわけではなくて、いつでも一定の静けさが保たれている。
公園最大の特徴は、レトロなパンダがたくさんいる、ということだろう。
なにしろ、ここは通称「パンダ公園」でもあるのだから。
昭和レトロなシェーポーズ・パンダ

日本にパンダ・ブームがやって来たのは、1972年(昭和47年)のこと。
中国からやってきた「カンカン」と「ランラン」は、日中国交正常化を記念する親善大使でもあった。
パンダは、あっという間に日本の子どもたちのアイドルとなり、パンダ・モチーフの遊具が、全国各地に登場したらしい。
だから、令和になった今でもパンダは、どこか昭和の、高度経済成長時代的な面影を感じさせている。
藻岩下公園にいるパンダが昭和レトロな理由のもう一つは、パンダの一匹が「シェーポーズ」をしているからだろう。
「シェーポーズ」とは、赤塚不二夫の『おそ松くん』に登場する<イヤミ>で有名なギャグのひとつ。
昭和40年代、子どもたちの間で大流行した、懐かしの小学生ギャグである。
どうしてパンダがシェーポーズをしているのか分からないが、昭和レトロなパンダが昭和レトロなシェーポーズをしているんだから、この公園が昭和レトロでないわけがない。
もっとも公園内の遊具は充実しているから、公園には、いつでも近所の家族連れが集まっている。
小さな子どもたちが走り回ることのできる、典型的なファミリー公園だ。

小春日和の日曜日、公園の周辺をゆっくりと散歩してみた。
大きな落ち葉に埋もれたパンダ公園は、すっかりと晩秋の装いだ。
やがて雪が積もると、ここは子どもたちの小さなスキー場となる。
なにしろ、ここには築山(スキー山)が二つもあるから、子どもたちのそり遊びには絶好のフィールドとなる。
一年中楽しむことができる、小さなファミリーパーク「藻岩下公園」。
こんな公園が近くにあると、子どもたちはきっと楽しいだろうな。
