江別の住宅街にオシャレなカフェがありました。
店の名前は「サッポロ珈琲館【Rinboku】」。
1927年(昭和2年)建築の建物を再利用したリノベーションカフェです。
サッポロ珈琲館のリノベーションカフェ

札幌から大麻に入り、酪農学園大学を過ぎたところで、12号線を外れて住宅街へ入る。
探していたカフェは、住宅街の突き当りに突然現れた。
サッポロ珈琲館【Rinboku】。
「Rinboku」は「林木(りんぼく)」で、かつて「林木育種場」の庁舎だった建物を、現在はカフェとして転用している。
国の登録有形文化財でもある「北海道林木育種場旧庁舎」は、1927年(昭和2年)に建てられた歴史的建造物だ。
サッポロ珈琲館は、古い建物を使ったリノベーションカフェが好きで、八軒にある本店は「旧北海道工業試験場(第2庁舎)」を改装した建物だし、平岸店は「旧平岸下本村農事実行組合共同撰果場」を転用している。
北円山店も、昭和初期の住宅を使った古民家カフェだから、オシャレなリノベーションカフェに行きたかったら、サッポロ珈琲館めぐりをするだけで、いろいろなお店を訪ねることができる。
まるで古いホテルのカフェラウンジみたいだ

この「サッポロ珈琲館【Rinboku】」は、コロナ後の2022年(令和4年)5月にオープンした、新しい店舗だ。
敷地内に自動車を入れると、その大きな建物に驚かされる。
北海道知事公館でもおなじみのハーフテンバー様式の建物は、昭和初期に流行した建築スタイルで、イギリスの古い住宅を思わせる。
正面入り口を入ると、ロビー空間が広がっていて、かつてここが役所の庁舎だったことを思い出した。
右手の会議室では、町内会の人たちが会議中で、カフェは左手のドアを開けて入る。
ここは事前清算(先払い)方式。
カウンターのメニューを見ながらオーダーと会計を済ませて、隣りのカフェルームへと移動する。
大きなテーブルが贅沢に配置されていて、まるで古いホテルのカフェラウンジみたいだ。
オシャレ・カフェだけど、お客さんは、一人客の中高年男性が多い。
自動車がないとアクセスが難しいせいかもしれない。
アメリカの家庭料理のように素朴なWチーズピザトースト

朝のコーヒー(日替わりストレート)は、しっかりとした深煎り。
濃厚な「Wチーズピザトースト」に全然負けていない。
その「Wチーズピザトースト」は、アメリカの家庭料理のように素朴な味わいが楽しい。
広い空間にポツポツと一人客がモーニングコーヒーを飲んでいるだけだから、店内は至って静か。
みんな、それぞれの「MeTIME(ミータイム)」を大切に過ごしているんだろうな。
かつて林木育種場だった古い建物で、自分だけの時間を楽しむ。
サッポロ珈琲館【Rinboku】は、そんな大人のニーズにも、しっかりと応えることのできる、大人カフェだと思った。
