狸小路にブックカフェがありました。
名前は「ランプライトブックス札幌」。
人気カフェ「森彦」とコラボした、本格派ブックカフェです。
狸小路のブックカフェ

狸小路西7丁目にブックカフェがあった。
西7丁目といえば、古いアーケードが残る、狸小路の中でもちょっと懐かしい雰囲気の一画である。
空き地も目立つ商店街を西に向かって歩いていくと、右側(北側)にホテルがあった。
名前は「ランプライトブックスホテル札幌」。
このホテルの一階に、ブックカフェ「ランプライトブックス札幌」がある。
自動ドアを入ると、そこがカフェで、カフェの奥にあるのが、ホテルのフロントだ。
カフェ利用者は、カウンターでオーダーを済ませる先払い方式。
冷たい風の中を歩いてきたので、体が冷え切っている。
熱いコーヒーが飲みたい。
コーヒーとスイーツは「森彦」で、パンは「pain au traditionnel(パンオトラディショネル)」のものらしい。
ホットコーヒーと一緒に、季節のケーキ(栗とコーヒーのタルト)を注文した。
24時間営業のカフェ

席は、座り心地の良い布張りの椅子。
数は少ないが、奥にはソファ席もあって、広い空間を贅沢に使っているのが分かる。
何より「24時間営業」というのがすごい(ただし、フードは午前7時から)。
ホテル併設だからできることなんだろうか。
夜活にも朝活にも使えるという、素晴らしいカフェだ。
時間帯(土曜日の朝)にもよるのか、カフェにはホテル利用者が多いように感じた。
正面玄関から入ってくる客は少ないのに、カフェの利用者は少しずつ増えていく。
ホテルの宿泊客は、このカフェで朝食をとるのだろう。
女性の一人客が多いけれど、小さな子どもを連れた家族連れの姿もある。
空間が広いから、子どもたちが多少賑やかでも気になることはない。
むしろ、明るくて健康的なカフェという印象を与えている。
森彦のコーヒーとスイーツ

壁際には、たくさんの本が並んでいる。
ラインナップは、「旅」と「ミステリー」が中心で、約4,000冊の本があるという。
札幌では珍しい、本格派のブックカフェだ。
ミステリー小説なんか読み始めたら、しばらく席を立つことができないだろう。
実際、じっくりと読書に専念している女性も見かけた。
マグカップは、ロゴの入ったオリジナルで、販売もしているらしい(1,100円)。
口当たりがよくて、すいすいと飲める、チェイサーの欲しくならないコーヒーだ。
タルトケーキは、森彦系列の店舗で出しているのと同じもの。
久しぶりに、ガトーフロマージュかシブーストを食べようかと悩んだけれど、栗のタルトの誘惑に勝つことはできない。
本を読みながら、ケーキを食べてコーヒーを飲む。
もしも、欠点があるとしたら、それはついつい長居をしたくなってしまうということだろう。
まとめ

「ランプライトブックスホテル札幌」がオープンしたとき、娘の友だち(20代女子・札幌在住)が、早速泊まりに行ったという話を聞いた。
狸小路の「西7丁目」というところが微妙だと思ったけれど、むしろ「西7丁目」というところが良かったのかもしれない。
西7丁目は、商店街の喧騒を抜けた異界のようなエリアだ。
札幌を知らない旅行客も、最初は驚くかもしれないが、この静けさは、街の中心部にあって貴重である。
この異界のような場所に、24時間営業のカフェがある。
それが、札幌らしい話だと思った。
