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冬靴問題のファイナルアンサー。コロンビア「サップランド」は札幌の雪道でも本当にすべらないのか?

ラグジュアリーな「SAPLAND II LUX WP OMNI-HEAT INFINITY」は大人の雰囲気。

コロンビアの冬靴「サップランド」を購入しました。

札幌の冬靴は、とにかく滑らないことが重要。

果たして、サップランドは、今年の冬を乗り切ることができるのでしょうか。

ウェルビーイングな街・コロンビア

出典:unsplash.com出典:unsplash.com

滑らない冬靴というのは、意外と難しい。

「すべりませんか?」と訊ねると、大抵の店員さんは「絶対にすべらないとは言えませんよ」と予防線を張ってくる。

万が一、滑って転んで怪我でもされたら、お店の責任にもなりかねないと考えているのだろう。

でも、客としてはどうしても、札幌の冬道を安心して歩くことのできる靴が欲しいから、「すべらない靴」を求めて、あちこちの靴屋さんを訪ね歩くことになる。

「すべらない靴が欲しい」と言うと、コロンビアの女性スタッフは、すぐに「サップランド」を勧めてきた。

「それだったら、サップランドが絶対ですよ、やっぱり」

サップランドという名前は知っている。

だって、毎朝地下鉄へ乗るたびにコロンビアの広告を見ていて、その広告の商品が「サップランド」だったからだ。

サップランド(SAPLAND)という商品名は、コロンビアのホームタウン「ポートランド(Portland)」とその姉妹都市「札幌(Sapporo)」の2つの都市名を合わせて生まれたものらしい。

商品名に「札幌」の文字が含まれているというのは、札幌市民にとって大きな魅力だろう。

ポートランドは、アメリカ・オレゴン州にある街の名前で、人口65万人。

地中海性気候に属するポートランドの冬は、それほど寒いわけではなく、1月の平均最低気温は1.2℃、平均降雪日数は1.0日で、降雪量は1.4cm。

つまり、ほとんど雪の降らない、冬でもそれほど寒くない都市ということになるらしい。

もっとも、コロンビアの公式サイトでは、サップランドについて「路面凍結や降雪など、冬の厳しさが似ている両都市でも快適に暮らせるシューズをコンセプトに開発されました」と記載されている。

1月の札幌の平均最低気温はマイナス6.4℃、平均降雪日数は29.1日(ほとんど毎日)で、降雪量は137cmなので、あまり似ている感じもしないが。

旭化成「ヘーベルハウス」の公式サイトに、札幌とポートランドとの気候を比較したコラムが掲載されていた。

ポートランドは北海道札幌市と同緯度(43度)にあり、開拓民によって開かれてきたという背景などから姉妹都市が結ばれていますが、気候はだいぶ異なります。秋から初夏まで、1年の約4分の3は雨と曇り空に覆われてしまいますが、冬でも平均気温5~10℃、札幌のように雪が積もることも、零下まで冷え込むこともまれにしかなく比較的温暖です。(出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/)

このコラムでは、ポートランドの人たちのライフスタイルについて書かれていて、なかなかおもしろくて参考になる。

ポートランドの「朝のひかり」 | 朝のひかり 夜のあかり | ヘーベルハウス (asahi-kasei.co.jp)

脱・車社会な自転車の街、早朝からカフェがオープンしているコーヒーの街、朝の光を大切にする街。

なんだか、とっても健康的で、ウェルビーイングなイメージ。

こんな街で生まれたコロンビアの製品だったら、やっぱり信頼できそうな気がするな(創業は1938年)。

冬の札幌を安心して歩くための靴

ラグジュアリーな「SAPLAND II LUX WP OMNI-HEAT INFINITY」は大人の雰囲気。ラグジュアリーな「SAPLAND II LUX WP OMNI-HEAT INFINITY」は大人の雰囲気。

サップランドのコンセプトは、「滑りにくく、暖かく、軽量である」こと。

ヴィブラム社のオリジナルソール「ヴィブラム・アークティックグリップ」は、マイナス20℃でも硬化しない。

細かい突起付きのラグ(凸部)が組み込まれていて、乾いた状態であれ濡れた状態であれ、氷上で摩擦力を得ることができるので、安定したグリップ力をキープすることが可能。

ライナーに使用されている「オムニヒートインフィニティ」は、体温を反射して蓄熱するコロンビア独自の熱反射テクノロジーで、コロンビア製ダウンジャケットにも用いられているものだ。

氷点下の世界で生きる札幌市民にとって「冬靴が暖かい」ということは、実は重要なポイントでもある。

今回、自分が購入したのは、このサップランドシリーズの中の「SAPLAND II LUX WP OMNI-HEAT INFINITY(サップランド ツー ラックス ウォータープルーフ オムニヒートインフィニティ)」という商品。

ブラックをチョイスすることでビジネスシーンにも対応できる。ブラックをチョイスすることでビジネスシーンにも対応できる。

「ラックス」とは、「LUX=Luxury(ラグジュアリー)」で、「豪華な、贅沢な、高級な」という意味で、アッパーにeccoレザーを採用して高級感を演出しているところがポイントらしい。

ファブリックは、耐摩擦性・耐久性に優れた「コーデュラファブリック」で、「ウォータープルーフ仕様」になっているから、雪の中も安心して歩くことができる。

ウォータープルーフ(防水)であることも、雪の中で生活する札幌市民にとっては見逃せないポイントだろう。

通勤に利用するつもりだから、色はブラックをチョイス。

ブーツ仕様だけれど、サイドにファスナーが装着されているから、靴を履くときも脱ぐときも紐を気にする必要はない(ここも大事なポイント)。

ガチのアウトドア・フィールドはともかく、札幌市内の日常生活だったら、この靴でほとんど対応できるのではないだろうか。

値段は25,300円。

廉くはないけれど、冬の札幌を安心して歩くための金額としては、妥当なところだと思う(廉い靴は信用できない、経験的に言って)。

さあ、これで、今年の冬靴問題も解決。

雪が降るのが楽しみになってきたぞ(できれば、あまり降ってほしくはないけれど)。

まとめ

コロンビアの直営ストアへ行ったとき、本当は「SOREL(ソレル)」のブーツを買うつもりだったんだけど、スタッフと会話しているうちに、コロンビアを買うことになってしまった。

コロンビアのストアだから、やっぱりコロンビア製品を売りたいんだろうなあ(笑)

まあ、自分は「すべらないこと」を最大のポイントにしていたから、もしも「暖かいこと」を最大のポイントにするんだったら、ソレルという選択肢も残っていたかもしれない。

いずれにしても、「サップランド」というローカルな商品名に惹かれたことは事実。

札幌の名前を冠したこのブーツで、今年の冬の札幌を歩いてみよう(レビューはいずれ)。

ABOUT ME
kels
札幌住み歴38年目。「楽しむ」と「整える」をテーマに、札幌ライフを満喫しています。妻と娘と三人暮らし。好きな言葉は「分相応」。