北海道大学のイチョウ並木をライトアップする金葉祭を観てきました。
想像を超える人混みにびっくり。
北大のイチョウ並木は、観光資源として成長し続けているようです。
北大イチョウ並木のライトアップ

日曜日の夕方、北海道大学まで出かける。
土曜日・日曜日と二日連続で開催されている「北大金葉祭」を見物するためだ。
「北大金葉祭(こんようさい)」は、北大のイチョウ並木が黄葉する頃に開かれるイベントで、メインは、イチョウ並木のライトアップ。
今年で12回目と知って、もう12年目になるのかと、時の流れの速さに驚かされる。
例年なら土曜日の夜に行くところだが、あいにく土曜日はプロ野球・日本シリーズの第1戦があった。
日曜日は、先発が西投手、DHがミエセス選手なので、岡田監督も「必ず勝つ」という感じではないらしい。
テレビ中継を観るまでもないと、北大へ向かった。
18時前の北大通りは、北へ向かう人々で、既にすごい混雑である。
どうやら、札幌駅から歩いていく人たちも多いらしい。
北大のイチョウ並木は北13条なので、地下鉄利用なら南北線「北12条駅」で下車して、徒歩5分。
JR札幌駅からでも、歩いて15分くらいなので、わざわざ混雑している地下鉄に乗るまでもないかもしれない。
それに、昨夜は気温も思ったほど低くはなく、風もないので、散策するには負担の少ない夜だったのではないだろうか。
17時50分過ぎ、会場となる北大のイチョウ並木に到着。
ものすごい人出で、イチョウ並木全体に人が溢れている感じに見える。
とにかく人の動きが止まるところまで進んで、あとは、周りの人たちと同じようにカメラを構えて、ライトアップを待つだけだ。
始まるまでの高揚感が、会場内にはみなぎっている。

18時、何の前触れもなく、イチョウ並木に次々とライトが照射された。
集った観客も淡々とした感じで、写真を撮っている。
カウントダウンも、観衆のどよめきもなし。
派手なパフォーマンスが売り物の、ホワイト・イルミネーションとはやっぱり違う、大学生の手作りのイベントだ。
「よさこいソーラン祭り」も最初は、こんな大学生のイベントの一つに過ぎなかった。
商業ベースに乗っかった瞬間、手作りのイベントは突然、化け物みたいなイベントへと姿を変える。
さっぽろ雪まつりも、ライラックまつりも、みんな同じだ。
いったんライトアップされてしまうと、あとは歩きながらイチョウ並木の写真を撮るだけ。
会場内には、飲食店の屋台も用意されているが、この混雑ではゆっくりと飲み食いできる雰囲気ではない。
流れる人波に身を委ねて、ゆっくりと会場を後にした。
生の北海道を観るならオフシーズンが一番

札幌を散策するなら、晩秋が一番おすすめ。
街全体が秋色に染まって美しいし、夏よりも観光客が少なくて歩きやすいから。
インバウンドとか世界が憧れる観光立国とか、北海道は観光に力が入っているけれど、本当に北海道らしい北海道は、観光客のいない風景だと思う。
「それを言っちゃおしまい」かもしれないけれど、北海道本来の魅力は、インバウンドと両立するものではない。
だから、大勢の観光客が観ている北海道は、北海道であって本当の北海道ではない。
それは、観光用に用意された、ユートピアみたいな世界だ。
生の北海道を観るならオフシーズンが一番。
11月に入ると、ホワイト・イルミネーションまで、札幌も静かになる。
この季節に、生のままの札幌を歩いておこう。
そんなことを考えながら帰宅すると、阪神タイガースは既に大量失点で、昨日のリベンジさながらにボコボコとなっていた。
敵地で1勝1敗なら上出来だよね。
