冬になると心配なのが公共交通機関の運行状況です。
今回は、冬の札幌市電の状況について、ご紹介したいと思います。
冬でも安心な札幌市電
基本的に札幌の市電は冬でも安心です。
札幌の市電は、軌道の除雪がしっかりとしているので、基本的に「冬だから」という理由で遅れたり運休になったりすることはありません。
信じて待てば市電は必ずやってくる
ただし、季節を問わず市電のダイヤは緩いところがあるので、地下鉄やJRみたいに正確なものを求めない方が良いと思います(笑)
極端な話、始発停留所の次の停留所の時点で定刻よりも遅れて到着することがあります。
市電はJRよりもバスに近い感覚があって、走ってくるお客さんが乗車するまで出発を待っていてくれたりすることがあります。
混雑時は乗客の乗り降りだけで予定以上の時間を要する場合もあります。
信号の影響も受けるので、なかなか分単位でダイヤを守るのは難しいみたいです。
それでも、ダイヤの乱れやすい昼間は運行本数も多いので、ダイヤが乱れている中でも市電は必ずやってきます。
ダイヤを気にしすぎることなく、市電を信じて待ちましょう。
ドカ雪の日は自動車が市電軌道を妨げることも
冬に注意しなければならないのは、朝夕の通勤ラッシュ時です。
特にドカ雪が降った日などは、電車通りの車道の除雪が追いつかず、自動車の渋滞がひどいときがあります。
こういうときは、電車通りを走る自動車が電車の軌道に乗り上げたりして、路面電車の通行を妨げたりする場合があります。
軌道の除雪はしっかりとしていても、電車通りの車道がしっかりとしていなければ、自動車が市電軌道にまではみ出してきて、結果的に市電のダイヤを乱す原因となります。
特に市街中心部では、狭い冬道に路上駐車する自動車が現れ、自動車が市電の軌道にはみ出す要因となっています。
路上駐車している自動車を避けようとして軌道にはみ出した自動車が渋滞に巻き込まれると、市電の通行は完全に妨げられるので、それ以上進むことはできません。
市電も警笛を鳴らしますが、自動車も身動きできない状況になっているので、どうしようもありません。
電車通りの除雪は一般道路よりも優先的に除雪が行われているようですが、年に数回は雪が降り続いているために除雪が間に合わないようなときがあります。
ドカ雪が降り続いているような日は、自動車の影響を受けて市電での移動にも時間がかかる場合があることに注意しましょう。
逆に、自動車の通行が少ない時間帯には、夏と同じように定刻どおりで走行することが可能です。
路線バスに比べると、市電は非常に優秀で頼りになる交通機関だと言えるでしょう。
札幌の市電が運休することはほとんどない
札幌の市電が運休になることはほとんどありません。
稀に交通事故に巻き込まれた場合に、一部区間の電車が運休になるくらいのものです。
札幌の市電路線はループ状になっているので、一部不通の区間が生じても、その前後で折り返し運転をすることが可能です。
何年かに1度くらいは「自動車が路面電車に衝突した」というニュースがありますが、かなり珍しい事故だと思います。
仮に交通事故が発生した場合でも、運休区間は最小限のものになりますし、復旧まで長い時間がかかるということもありません。
突然の運休を心配する必要はほとんどないと思います。
多少時間が乱れても必ず動くのが札幌の市電です。
札幌の市電が終日運休した日
2016年に一度だけ、市電が終日運行できないという事故がありました。
このときは、年末のドカ雪に札幌市の除雪体制がまったく追いつかず、札幌市内全域で極めて大規模で深刻な交通渋滞が発生しました。
市電が終日運休となったのは歴史上この1日だけで、かなりのレアケースと言えるでしょう。
歩行者天国で市電も一部区間運休に
市街中心部のイベントで歩行者天国が実施される場合、その区間は市電も一部運休となります。
あらかじめ告知がありますので、その時間帯には注意しましょう。
多くの場合、運休区間は「西4丁目」から「すすきの」までの中心部のみなので、さほど大きな影響を受けることはありません。
まとめ
以上、札幌市電の冬の状況についてご紹介いたしました。
JR北海道や路線バスに比べると、札幌の市電は真冬でも非常に安定しているので、安心して利用することができます。
気をつけるべき点としては、市電のダイヤはもともと緩いものだということ。
その代わり滅多に運休にはならないので、予定が台無しになるといったケースもほとんどないと思います。
冬の札幌では積極的に市電を利用して快適な旅行を楽しんでください。
