7年ぶりにスタバの福袋を買った。
どうして7年間もスタバの福袋から離れていたかというと、2018年からスタバの福袋は抽選式となり、2018年から2023年まで6年連続で、自分は福袋の抽選に外れていたからである。
正直に言って、スタバの福袋なんか、もうどうでもいいとまで思っていたのだけれど、何となく惰性で申し込み続けていたところ、今回は思いがけずに当選してしまった。
今さらという気持ちもあったけれど、初めて当選したのだからということで、期限までに支払い手続きを済ませて、福袋の購入を完了。
そして、元旦の日に届いた福袋の内容が写真のとおりということになる。
これも正直に言って、それほど胸踊る内容の福袋ではなかったと思う。
予定調和というか、当たり前というか、必要のないものが入っていたりして、そういえば福袋というのは、そういうものだったなあと、久し振りに思い出したくらいだ。
考えてみると、スタバに限らず、昔は福袋が大好きだった。
冬のバーゲンセール以上に、福袋を重視していた時期があるほどで、自分は、どうも「セットもの」とか「限定もの」とかいう言葉に弱い。
寅さんみたいに後悔と反省の日々を繰り返して、近年はさほど福袋にも執着しないようになり、今回のスタバの福袋は、実に久しぶりに買った福袋だった。
もともと、スタバの福袋には良い印象しかなかった。
当時は、3,000円と5,000円の2種類があって、5,000円のものは高すぎるためか、いつまでも店頭に売れ残っていたものだ。
それでも、思い切って5,000円のものを買ってみると、ボダムのティーポットが入っていたりと、現在では考えられないくらいのお得感があった。
もっとも、うちの嫁さんに言わせると、3,000円のものの方が、ずっとコスパが良かったらしいが。
大体スタバの福袋だって、スタバ好きの嫁のために買ったのが最初だった。
元旦の午後、長女と二人で北海道神宮まで初詣に行った帰り、マルヤマクラスのスタバへ寄ると、売れ残りの福袋がワゴンに積まれている。
嫁は熱を出して留守番をしていたから、お土産にひとつ買って帰るとすごく喜んで、翌年からスタバの福袋だけは毎年買うようになった。
そのうち、マルヤマクラスのスタバは、年越しの深夜営業をするようになったから、大晦日の夜にはスタバへ行って季節のカフェラテを飲み、福袋を買って帰るというのが、我が家の年末年始の恒例行事となっていたのである。
いつの間にか、スタバの福袋は人気商品となり、並んで買うのも難しいくらいになってきたかなと思っていたら、ウェブでの抽選方式に変わってしまった。
ずっと買っていたものを買えなくなってしまったから、嫁はずいぶん落ち込んだけれど、5年も落ち続けているうちに、スタバ熱も冷めてしまったらしい。
シーズンごとに集めていたスタバグッズを買うこともなくなり、週末のスタバ通いの習慣も途絶えて久しい。
だから、7年ぶりの福袋が我が家に届いたとき、随分会っていない遠い親戚に再会したときのような、何だかよそよそしい雰囲気を感じたものだ。
今回のスタバの福袋は8,000円のものが一種類だけである。
金額だけ計算すると、確かに8,000円以上の価値に換算できるのだろうけれど、8,000円出して買うかと訊かれると、答えは難しいのではないだろうか。
つまるところ、福袋というのは、必要のないものまで含めて抱き合わせで購入することのできるシステムの名前である。
嫁は喜んでブランケットを使っているし、春になったらピクニックマットでも持って、円山公園までお花見に行こうかな。